[ STE Relay Column : Narratives 117]
佐々木 凌太郎 「RAとしての1年を振り返って」

佐々木 凌太郎 / 早稲田大学 先進理工学部応用物理学科4年  

[プロフィール] 岩手県盛岡市出身。早稲田大学先進理工学部応用物理学科4年。牧先生が代表をつとめる「スターサイエンティストと日本のイノベーション」プロジェクトに約1年前にRAとし
て参加。大学では今年の4月から原子力についての研究室に配属。趣味は柔道と自炊。

 

 はじめまして。早稲田大学先進理工学部応用物理学科4年の佐々木凌太郎と申します。昨年の10月から「スターサイエンティストとアントレプレナーシップ」プロジェクトにRAとして参加させていただきました。これまでの1年間でCovid-19の感染流行など全く想定外だった出来事もありましたが、自分はRAとして働いていろいろなことを学びつつ有意義に過ごせてきたと思います。

1. RAとして関わってからの1年間
 RAとして関わらせていただくことになったきっかけは、同じくRAである林さんから紹介を受けて興味をもったことです。林さんとは同じ学科の友人で、自分から率先していろいろなことを勉強している姿を見て、いい刺激を受けていました。当時自分はちょうどそれまでしていた飲食店でのアルバイトをやめて、もっと自分のスキルを伸ばして成長できるようなことはないかと考えていました。そんなときに偶然林さんから紹介していただき、この仕事なら学ぶことも多く自分の成長にも繋がりそうだと思い応募させていただきました。
 RAとして仕事を始める前にまずはStataの勉強を行いました。ここではStataの使い方だけでなく、パネルデータや時系列解析など新しいことを学ぶことができて楽しかったです。その後はデータ収集から任せていただき、Stataを用いた特許データの作成などもさせていただきました。データ作成ではわからないところも多く悩むこともありましたが、RA林さんから教えてもらいつつ進めていくことができました。この時も、そして現在でも、林さんはいろいろなことができてすごいと思うことが多いですが、そんな中、自分がこのコラムを書かせていただくことになったことをきっかけに以前の林さんのコラムも拝見したところ、林さんがRAとしての仕事を通して、いろいろなスキルを身につけてきたということがわかり自分も頑張っていきたいと思いました。
 RAとして働きはじめて、プロジェクトに携わっている先生方とはじめてお会いしたのは昨年12月の研究会とその後の懇親会のときでした。当時、私は趣味の柔道で利き腕を怪我しておりいろいろ上手くできないことが多く落ち込んでいたのですが、そのとき先生方が親切に気にかけてくださったことが大変励みになりました。
 今年度に入ってからは、プロジェクト全体でのミーティングにも参加し、先生方がさまざまな議論を交わし発展させていくところを拝見して、どのようにして研究を進めていくのかということを学ばせていただいております。これからもRAとして関わらせていただく中で、先生方やRAの先輩方に学んでもっと貢献していけるようになっていきたいと思います。

2. 2. RAと大学での研究について
 RAとしてのタスクを報告するときなどで、自分の中ではわかったつもりのことを、聞く側にわかりやすく伝えることの難しさと重要さを感じました。当たり前のようなことですが、これまであまりスライドなどを使って自分の行ってきた内容を説明する機会がなかったので、自分にとっては大事な気づきとなりました。さらにこのことが、自分の大学での研究発表を作るときなどにも役立っていると思います。また、RAの仕事を行っていると普段から研究者の活動や論文などに触れる機会があるので、大学での自分の研究テーマにも高いモチベーションで取り組めています。これからも大学での研究とRAとしての仕事の双方で成長しながら、プロジェクトに貢献できるようになっていきたいと思います。


次回の更新は12月11日(金)に行います。