[ STE Relay Column : Narratives 110]
藤枝 大海「zenschool~夢と現実の狭間で苦闘する~」

藤枝 大海 / 早稲田大学大学院経営管理研究科 

[プロフィール]1994年大阪府東大阪市生まれ。京都大学工学部を卒業後、自動車部品メーカーに入社。社内では生産管理業務とTPS(トヨタ生産方式)導入PJに従事。2020年4月にWBSへ入学し牧ゼミに所属。趣味は外食、ゲーム。最近はゴルフと麻雀に凝っている。

 
 

・挨拶
こんにちは、WBS全日制グローバルM1の藤枝と申します。現在WBSは夏季休暇に突入していますが、牧ゼミでは休暇期間にも様々な活動をおこなっています。 “zenschool”もその活動のなかの一つでした。

 

・WBS入学前の自分
私は昨年まで自動車向けの素材メーカーに勤務しておりました。そのころ社内ではTPS(トヨタ生産方式)を自社に導入しよう!との機運が高まりプロジェクトチームが発足。自身も導入プロジェクトに携わることになり、新しいチャレンジができることにワクワクしておりました。しかしいざプロジェクトが始まると自身の力不足を痛感、“理屈だけでは周囲を巻き込んで変化を起こすことができない”と業務に対する姿勢を含めた、自分の振舞いを見直すきっかけになりました。

 

・変化には夢が大事!
HILLTOPの副社長山本昌作氏は著書“遊ぶ鉄工所”で「夢を持つと道が開けてくる」と述べています。現実を基軸にすると、現状を否定するような大きな変革ができなくなります。そのため業務変革やアントレプレナーシップにおいては、“儲かるか”という理屈よりも“ワクワク感”が先に来る必要があると考えます。

 

・牧ゼミはワクワクがいっぱい
牧ゼミに入ってから、自分の知らない世界を見る機会が増えました。毎日が未知の世界と触れるワクワクの連続です。周囲のゼミ生も進取の気質が強く、刺激をもらうことも多いです。

 

・それでも現実に引っ張られる
そんな中先日、宇都宮さんと三木さんが主催する“zenschool”(URL: https://www.zenschool.jp/)を受講しました。VRを介して瞑想トレーニングを実施し、瞑想を通して子供の頃に本当に好きだったことを呼び起こす・・これだけでもワクワクする字面ですが、このセッションの一番のポイントは夢と現実を擦り合わせながら、ワクワクを現実のものにするということです。しかし実際にやってみると現実が凄く邪魔をします。例えば「〇〇が好きだけど、自分の会社の資源では実現は難しいな」とか、「〇〇は好きだったけど、自分のビジネスとは関係ないな」など、無意識のうちにワクワクすることを現実が潰してしまっているのです。

 

・zenschoolから得られた収穫
zenschoolは沢山の気づきを与えてくれました。先程述べた夢と現実もその一つで、自分の頭ではイノベーティブに考えているつもりでも、深層心理では保守的に考えていることを宇都宮さんや三木さんとの“対話”を通じて気付かされました。“対話”ではこうした自分でも気づいていない自分の一面がすんなり出てきます。

 

・収穫を活かして
今まで自分は心には蓋をして、頭で考えることを是としてきました。しかし今回のzenschoolを通じて、大事なのは自分の心と向き合い折り合いをつけることだと感じます。自分の心に正直に生きて、ワクワクするものを見つけていこうと思います。秋学期ではいよいよ対面ゼミも一部復活する見込みです。夢と現実の狭間で揺れ動きながら、残り1年半の牧ゼミライフを楽しんでいきます。

以上

 


次回の更新は9月25日(金)に行います。