リサーチ・ファクトリーに参画するには?

リサーチ・ファクトリーへの参画にご興味のある方は、以下の情報をご参考にして下さい。

 

 

[概要]

早稲田大学オープン・イノベーション戦略研究機構 科学技術と新事業創造リサーチ・ファクトリーでは、大学を基盤としたイノベーションのエコシステム構築を推進しており、支援していただける企業を探しています。本リサーチ・ファクトリーの周辺には、起業や研究シーズのビジネス化に興味を持つ意欲的な研究者や、企業における新しいイノベーション手法の構築を目指す意欲的な実務家が、多数集まっています。リサーチ・ファクトリーの開催する多様なプログラムにご参画いただき、エコシステムの発展にご協力下さい。

メンバーとしてご参加いただいた企業には、以下のベネフィットがあります。

  • 本リサーチ・ファクトリーが開催する2ヶ月に一度のイノベーションに関する研究会に参加いただけます。
  • 本リサーチ・ファクトリーが開催する多様なプログラムにご招待させていただきます。
  • 本リサーチ・ファクトリーの活動に関わる様々な研究者と交流いただき、ネットワークを構築することができます。
  • 本リサーチ・ファクトリーの活動に関わるイノベーションを担う実務化と交流いただき、ネットワークを構築することができます。
  • 本リサーチ・ファクトリーの活動に関わるスタートアップと交流いただき、ネットワークを構築することができます。
  • 世界のイノベーション研究をベースにした、イノベーションの手法に関する最新の知見を得ることができます。
  • Lab to Market (科学技術の商業化のアクセラレーション・プログラム)に参画いただくことができます。
  • 必要に応じて、独自プログラムの立ち上げや個別共同研究を実施します (要相談: 研究費別途)。
  • 本リサーチ・ファクトリーをベースに、企業の新事業創造の「出島」として活用いただきます (要相談: 研究費別途)。

[研究代表者のバックグラウンド]

牧 兼充 (まき かねたか)

早稲田大学ビジネススクール准教授。主な兼職として、カリフォルニア大学サンディエゴ校Rady School of Management客員助教授、慶應義塾大学理工学部訪問准教授、京都大学大学院医学研究科客員研究員など。スタンフォード大学リサーチ・アソシエイト、カリフォルニア大学サンディエゴ校講師、慶應義塾大学助教・助手等を経て現職。

主な研究分野は、科学技術をベースとした新事業創造、新事業を生み出すためのイノベーションの手法、科学技術をベースとしたスタートアップの育成、スター・サイエンティスト、サイエンティストやエンジニアへのアントレプレナーシップ教育、科学的実験のビジネス活用、イノベーションのファイナンスの仕組みなど。

カリフォルニア大学サンディエゴ校において博士(経営学)を取得。慶應義塾大学において、修士(政策・メディア)及び学士(環境情報)を取得。

[メンバー企業からのニーズ]

現在、メンバーとして参画いただいている企業は以下のようなニーズを持っています。

  • 新しいイノベーションの手法について、アカデミックな観点も含めて学びたい。
  • 大学内のイノベーション活動の担当者とのネットワークを構築したい。
  • 企業内のイノベーション活動について、科学的エビデンスに基づいて評価したい。
  • リサーチ・ファクトリーと共同で新事業創造に関する教育プログラムを実施したい。
  • 科学的エビデンスに基づいた日本のイノベーションの現状を把握しまとめたい (新規顧客開拓のため)。
  • 自社のイノベーション・エコシステム構築のためイベントなどを共催したい。
  • 自社が開発した、企業のイノベーションを推進するための製品・サービスの利用方法をリサーチ・ファクトリーの活動に提供し、テスト・マーケティングを行いたい。

本リサーチ・ファクトリーは、イノベーションに関する「研究活動」を行っている組織です。以下のようなニーズをお持ちの場合には、オープン・イノベーション戦略機構(OI機構)本体に直接連絡をしていただくことをおすすめします。

  • 特定のシーズ・研究者に目星があり、研究者の紹介を求めたい場合 (OI機構の担当者が直接おつなぎします)
  • 大学の研究活動そのものにはあまり関心がないが、大学の学生へアクセスしたい場合 (寄付講座などの可能性がありえます)
  • 大学と関係を持ちたいが具体的なニーズは不明確で色々なシーズを探索したい場合 (OI機構にはプレラボと呼ばれるシーズのマッチングサービスがあります)

[メンバー限定研究会]

  • メンバー限定研究会は2ヶ月に一度開催することを想定します。少人数での議論の場とします。当面はオンラインで行いますが、必要に応じて対面での開催も検討します。
  • 主なトピック (今後メンバーのニーズにより声かけを行うので、あくまで参考)
    • アカデミックな知見からの主なトピック
      • スター・サイエンティストの研究のビジネス化
      • スター・サイエンティストの卵のサポート
      • イノベーション・コンテスト
      • 科学的実験による検証
      • ムーンショット・プロジェクト
      • エフェクチュエーションとコーゼーション
      • Structured Spin-in
      • 両利きの経営 (知の深化、知の探索)
      • インクルーシブ・イノベーション
      • デザイン思考
      • ユーザ・イノベーション
    • イノベーションの新たな手法 (STE Narrative Seriesより)
      • 「GCPJとStructured-Spin-Inモデル」 (Global Catalyst Partners Japan: 大澤弘治)
      • 「Sozo Venturesの活動とコロナ対応のVC&Startup関連トレンド」(Sozo Ventures: 松田弘貴氏)
      • 「深圳の産業集積とハードウェアのマスイノベーション」(ニコ技深圳コミュニティ/スイッチサイエンス:  高須正和氏)
      • 「早稲田大学の起業家育成プログラムとLab to Marketへの期待」 (早稲田大学 理工学術院 教授 朝日透氏)
    • リサーチ・ファクトリー招聘研究員によりイノベーションに関わるトピックの先行研究の概要発表と議論
      • ベンチャー・キャピタルのトレンド
      • CVCの評価と有効性
      • アクセラレータの評価と有効性
      • 企業内のイノベーションを促進するためのインセンティブ設計・人事システム
    • 参画メンバーによる実証研究の発表と議論
      • 研究者へ配分する研究費の有効性の評価
      • 事業会社のオープン・イノベーションの成功指標の検討
    • Lab to Market参画研究者や学生による発表 (2020年度夏の参加研究者)
      • 「低消費電力コンピューティングを実現するマルチコア技術」 – 笠原博徳氏 (早稲田大学基幹理工学部教授)
      • 「ソフトロボット材料への応用を見据えた光・熱屈曲材料の研究」- 谷口卓也氏 (早稲田大学先進理工学部データ科学センター 講師(任期付)、朝日研究室)、 萩原佑紀氏 (早稲田大学先進理工学研究科博士課程、朝日研究室)
      • 「コオロギによる社会課題解決とビジネス創出に向けた研究」- 葦苅晟矢氏 (早稲田大学先進理工学研究科博士課程、朝日研究室)、片岡孝介氏 (早稲田大学先進理工学部助手、朝日研究室)
      • 「インプラント人工透析システム」 – 三木則尚氏 (慶應義塾大学理工学部教授)
      • 「超音波モータ」- 竹村研治郎氏 (慶應義塾大学理工学部教授)
      • 「クアンタム・コンピューティング」 – ロッド・ヴァン・ミーター氏 (慶應義塾大学環境情報学部教授)
    • Experimental Design Tournament 2020 優秀案件の発表
      • 科学的実験をビジネス現場で実施することを目指したコンテスト。優秀者に発表してもらいます。
    •  スター・サイエンティストの卵による研究シーズ発表
      • JST-RISTEX科学技術イノベーション政策のための科学「スター・サイエンティストと日本のイノベーション」が構築した将来スター・サイエンティストになりうる候補者リストから研究者をお招きし、研究シーズのビジネス化へむけたディスカッション

 

[リサーチ・ファクトリー概要説明ビデオ]

代表 牧兼充より概要説明
(第1回: STE Innovation Narrative Series より)

 

オープン・イノベーション戦略研究機構副機構長中谷氏ご挨拶
(第1回: STE Innovation Narrative Series より)

 

[ファクトリー・パンフレット]

こちらからPDFのダウンロード

 

[ファクトリーの活動に関連する実務化向けの参考文献]

  • 刊行物
    • 牧兼充、「『科学的実験』が拓くイノベーションの未来」、人間会議、pp.186-193、2020年夏号
    • 牧兼充、「スターサイエンティスト研究で明らかになった『失敗のマネジメント』がイノベーションを生む」、Diamond Harvard Business Review、pp. 28~39、March 2020
    • 牧兼充・木村公一朗、「序章 東アジア経済の変化」、『東アジアのイノベーション』、作品社、2019年11月
    • 牧兼充、「日本はいまだに起業後進国なのか?―科学技術からの新事業創出の変遷―」、Nextcom 34、 2018年6月、pp.21-29
    • 斎藤裕美・牧兼充、「スター・サイエンティストが拓く日本のイノベーション」、一橋ビジネスレビュー2017年夏号、pp. 42-56
  • ケース教材
    • 林田丞児、牧兼充、「Sozo Ventures」、2020年1月
    • 佐々木達郎、石井美季、牧兼充、「サイエンティスト冨田勝」、2019年10月
    • 松田大、土肥淳子、牧兼充、「Global Catalyst Partners Japanによるオープン・イノベーションの促進(A)、2019年10月
    • 牧兼充、福嶋路、「サンディエゴ・エコシステム 2018」、早稲田大学ビジネススクール、2019年5月